Tickeysでキーボードタイピングの音を変えよう!
Tickeysは、キーボードをタイピングしていろいろな効果音を流すことができるMacのアプリです。
タイプライター風の音や、剣を振るう音など、標準装備でも多彩な音が用意されています。
そして、自分が用意した音声ファイル(wavファイル)をセッティングすることもできるのです!
自分の部屋で原稿を仕上げているときや、プログラマーの人など、
TickeysでMacが100倍楽しくなること間違いなしです。
私は楽しすぎて、いろいろ自分のキーボードのタイピング音を探していたら夜が明けていました。
Tickeysをダウンロードしよう!
GitHubからdmgファイルをダウンロードすることができます。
こちら→ https://github.com/yingDev/Tickeys
下へスクロールしていき、「or download the dmg」という部分を見つけてください。
ダウンロードしてdmgファイルを開いたら、
Tickeys.appをApplicationsの中へ入れて下さい。
Tickeysを使うためには、
「システム環境設定」の「セキュリティとプライバシー」を開き、
アクセシビリティからTickeys.appにコンピュータの制御の許可を与えて下さい。
これでTickeysを使う準備は整いました。
Tickeysの使い方
qaz123 が大事な呪文となります。
qaz123とどんなところでもいいからキーボードで打つと、設定画面が出てきます。
「General」では、
・Audio Fx:ここからタイピング音の種類を選びます。自分でカスタマイズしたやつもここから選ぶことになります。
・Volume:タイピング音量のボリュームです。Macの音をそもそも大きくしたり小さくしたりもできますが、こちらでも調整できます。
・Pitch:タイピング音の音の高さを高くしたり低くしたりできます。高さというのはソプラノやバスといった音の高低ですね。好みにできます。
「Filtering」では、
・Don't apply to these apps:これでタイピング音が無効になるアプリを選べます
・Only apply to these apps:これでタイピング音を有効にするアプリを選べます
特になにもしていしなければ、常にタイピング音が鳴っていることになります。
Tickeysを終了するには、qaz123を押して出て来る設定のところにShutdown:Quit Tickeysがあるのでこれを押します。
あるいは「アクティビティモニタ」というアプリからTickeysを検索し、
ダブルクリックしてから「終了」を押すと終了できます。
Tickeysを自分好みの音にカスタマイズしよう!
Bubbleはポヨポヨっていう感じで可愛いし、
Typewriterは王道のタイプライター音でレトロな感じがとてもいい。
私が標準で好きなのはDrumです。打っていて気持ちがいいですし、Enterキーのシンバルがいい感じです。
標準でも十分楽しめるのですが、せっかくカスタマイズできるようにしてくれているのでカスタマイズもしてみましょう!
まるままカスタマイズしなくても、たとえば標準機能のEnterキーの音だけを変えたいなど、細かくだって設定できちゃいます!
「アプリケーション」からTickeys.appを選択して、右クリックします。
「パッケージの内容を表示」が出てくるので選択して下さい。
GithubのTickeysの説明のところに、
「0.locate the data directory in Finder: Tickeys.app/Content/Resources/data/」という部分がありましたよね。
あれは上記の写真のことを指していたのです。
dataフォルダに標準機能でも出てきた名前がありますね。
ここに入っています。
たとえば自分で「custom」というAudio Fxをつくるなら、dataフォルダにcustomという名前のフォルダをつくることになります。
実際にcustomというフォルダをつくり、wavファイルを入れてみましょう。
wavファイルはフリー素材でもネット上で公開されたものがありますので、「音声 フリー素材」のように検索するのも良いでしょう。
あるいは自分が好きな人や好きな芸能人、自分の子どもの声などでもなんでも自由です(笑)
ここでは試しに、1.wavと2.wavと3.wavとenter.wavという4つのファイルを用意しています。
もし不安な方は名前の付け方などもこれを真似てみてください。
wavファイルをすぐに見つけられない人は、すでに標準装備されているたとえばdrumなどのフォルダからコピーしてきても大丈夫です!
直接ドラッグ・アンド・ドロップでかまいません。
ちなみに、ファイルの追加や変更削除をしたり、次にやるjsonファイルの編集をするときにTickeysをたちあげたままにしておくかどうかは好みです。。。正直私はめんどくさいのでわりとたちあげたままやってしまいますが、気になる人はいったんシャットダウンしてから諸々の設定を行うほうが安全です。
このあたりのあんばいは、カスタマイズしていくと自然に分かります。
次に、実際に追加したフォルダやwavファイルを認識してもらうために、schemes.jsonというファイルを編集することになります。
「ファイル編集なんかめんどくせー」とか思うほどのこともなく、とても簡単なのでやってみてくださいね。
さて、schemes.jsonを開いてもらうと、どこに追加してもかまいませんが、追加したものは最後尾にしておくのが無難でしょう。
dramのかたまりの次にcustomを追加したのに気づきましたでしょうか。
注意点としては、前のAudio Fxとつなげる部分には}の後に,が必要で},というかたちになりますが、最後には,はいりません。
標準機能のほうではnameとdisplay_nameの名前を別にしてますが、一緒でいいと思います。
ここはフォルダ名とも関わり合うところなので、全部同じでいいんです。
あなたがcustom1と決めたなら、全部そう書きましょう。どうせあなたしか見ません。
filesという項目に、さきほど追加したwavファイルのリストを書きます。
もし4.wavができたなら、4.wavをさきほどのフォルダにドラッグ・アンド・ドロップして、このjsonファイルに追加することになります。
non_unique_countは、今回の例で言うと0番目から数えて2番目までのwavファイルを自動でキーに割り当てますよという意味です。
0番目から数える点に注意して下さい。
0番目:1.wav、1番目:2.wav、2番目:3.wav、3番目:enter.wavとなります。
key_audio_mapは特別なキーに割り当てる音声ファイルを決めます。
たとえばこの例だと、3番めのenter.wavファイルを36番のキー、すなわちEnterキーに割り当てますよという意味です。
最後に
ここまでカスタマイズできたら、あとはAudio Fxから自分がカスタマイズしたやつを選ぶだけです。
上記の例だと、customです。
念のため設定を変えたりしたらTickeysをいったん落として再起動するなどすると良いでしょう。設定によっては別に落とさなくても反映されるのですが、そのあたりは慣れていけばわかります。
どんな音声でもwavファイルで組み込めば自分でタイプした時にその音が鳴ってくれるのです。
私は最初これがこんな威力があると思いませんでした。個人的にはEnterキーに関しては少し特別にして、あとのキーは同じような形式であるほうが落ち着く気がします。
人の声でもいいのですが、タイピングスピードが速くなると、速さに対応した単純な音が良いとも言えます。たとえばタイプライター音や殴打音、拳銃音、刀音、素振り音などでしょうか。
ぜひ好みの音を見つけて組み合わせてカスタマイズしてみてください!
落ち着いてやれば必ずできるので、スペルのミスなどうっかりミスに気をつけてくださいね!